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2017/12/16
新千歳空想
今日は2016年リリースのフルアルバム『マスターオブライフ』から、「新千歳空想」のはなし。
※今年中に終わる気がしないな、この解説。
この曲はタイトルを適当に決めてからメロディーやら詞が出来た曲。
ただのダジャレにしてはなかなか面白い歌詞が書けた気がしてます。
ジュール・ベルヌは「人が想像できることは実現可能だ」と言いました。
30年前にはBluetoothイヤフォンを使って手ぶらで通話する人なんていなかったし、
自動車のオートドライブ技術はいよいよ実装段階だし、
3Dプリンターもドローンも法規制を上回る勢いで技術が進歩していったし、
「OK Google」からの一連の流れなんて、たった10年前と比べてもとんでもなく革新的な光景です。
いつだって自分が思っているより早く変化はやってくるんでしょうね。
そして我々はビックリするぐらい素早く変化に馴染んでいくんだと思います。
気が付けばガラケーから、あんなに嫌がっていたスマホに変え、すっかり慣れているし、
まさかの、タバコをやめれた自分がいますからね、だいたいの変化は受け入れられるし、
今日もなんだかんだ常に新しい変化と向き合いながら生きております。
そんな、遠いようで近い未来を、明るく描いてみたつもりです。
終わりを語りたがるヤツは沢山居ますが置いといて、常に「次回の楽しい事」を話しながら生きてたい感じのアレです。
そう、ソレ系のやつ。
2017/12/08
Vernal Times
今日は2016年リリースのフルアルバム『マスターオブライフ』から、「Vernal Times」のはなし。
Vernal Timesとは、ざっくり言うと「春」とか「青春」とかそんな意味の言葉で、
2015年2月のFoZZtone活動休止後にふと「そうだ、アメリカへ行こう」と思い立って作った曲です。
歌詞の通り、当時は胸にぽっかりと穴があいていましたし
前に進む事で、穴を通り抜けていく風に寒々としたり、スカッと晴れやかな気分になったりもしていました。
そして2015年9月にアメリカで一ヶ月滞在して帰ってきて、この曲は全く違う曲に生まれ変わりました。
歌詞は多分渡米前とだいたい一緒なんですが、ビートが大きく変わりました。言葉で説明するべきではない部分が大きく変わったのだと思います。
経験とか、雰囲気とか、実感とでも言ったらいいのでしょうか。「青春」なんていう曖昧な言葉でもくくれてしまうんですが、確かにそこにある何かが、変わったのです。
そういった曖昧な衝動を納めた曲を作れた事をとても嬉しく思っています。
サビの「生きてるってなんだい」というフレーズは、昔フジテレビの「笑う犬」シリーズでネプチューンの原田 泰造さんと堀内 健さんがやってたコント「テリーとドリー」のオープニングから借用して、アレンジしたものです。
お笑いってのはおっかないもので、時々とんでもないフレーズが飛び出してきますね。
学生時代の僕は「テリーとドリー」をただただ笑って眺めていただけでしたが、30歳を越えてバンドも活動休止した後に、
食器を洗いながら、シャワーを浴びながら、コンビニへ行く道すがら、眠りに落ちる間際、
気が付けばひたすらあの「生きてるってなんだろ、生きてるってなあに」というフレーズを口ずさんだり思い浮かべたりしていました。
別に病んでわけじゃないんですが、なんかそんなシュールなモードだったんです(笑)
そうやって健やかなる時も病める時も、我々は幸せになる為にハッピー1つ探して今日も生きてるわけよね
なんて曲です
と、強引に結んでみます、今夜は。 アバヨ。
2017/11/10
東京ワンマンRemember

A.F.R.Tour 東京ワンマン@新代田FEVERの思い出、Remember

客席もステージも超満員。

渡會将士 突然の花柄。

ミナクルさん( →SCHOOL← ) 打ち上げでホントよく会う。

星羅さん( SSW ) 背が高く、顔が小さい。

響ちゃん( セカイイチ、キセキノトマトズ ) 精神的共同経営者。

A-yaさん( よこわけズ ) 戦闘力がとても高い。

キャノン( FoZZtone、キセキノトマトズ ) 精神的紅一点。

ショー・サイトウ( Blueglue )ヘッドハントされたスーパールーキー。

Ryu Matsuyama (Ryu Matsuyama) 存在感が剛毛。飛び込みありがとう。

足下でシールドが面倒くさい事になってるけど微笑んでるだけでさばいてくれないローディー( Blueglue )が画面外に待機しています。

合併、って感じの握手。

「フォキナロー!(フォキナロー!)」のところ。
着ているTシャツはOld School Tシャツ ¥2500。

毎日夏休みTシャツ、¥2500。「着心地が良いです。」

これからライブツアーは後半戦。
長崎、福岡、名古屋、神戸、秋田、郡山、仙台、大阪、金沢、札幌 !
各会場でお待ちしてます!( 売り切れていたミラー¥500、さっき届きました!)

ありがとうございました!
写真 池永侑身
2017/11/10
マスターオブライフ
今日は2016年リリースの「マスターオブライフ」から、3曲目「マスターオブライフ」のはなし。
これまで150曲以上は世の中に送り出して来たのですが、その中にいくつか “歌う事で自分の調子が整う曲” というのがあります。ライブ中何かトラブルが起きていたとしても、この曲さえ歌っておけばしっくり来る、みたいな曲。
マスターオブライフはそんな曲の一つです。ソロ名義のライブでは近年で一番歌っている曲だと思います。
メンバーからは「地味に難しい!」と言われたりもしますが…… 実際、リズムの取り方がなかなか複雑だったりもするんですが、実はこの曲が一番、何の違和感もなく全員のプレイがスっと馴染んでる気がします。
とても自然体な曲なんです。何かしらレジャーしてたら「わー、虹でてるよー!あははー!」みたいな、そんなピースフルなモードにシフト出来るんです。
かつては、如何に辛く苦しいか、如何に怒り憎んでいるかを如実に叫ぶかが自分の音楽の本懐の様に思っていたこともありました。もちろんそうする事で伝えられる感動もあるのですが、もっと平熱で受け入れられる感動も歌いたいと思っていた時期に書いた曲です。ひょっとしたらbrainchild’sで久々にロックをアウトプットが出来たからこそ作れた曲かもしれません。
そして今後一生で一番多く歌うかもしれない曲です。何と言っても、エンジニアさんと「墓まで持って行けるアルバムを作ろう」と言って作ったアルバムですから(笑)
皆さんにも末永くお付き合い頂ければ幸いです。
2017/11/10
Mambo#6
今日は2016年リリースの「マスターオブライフ」から、2曲目「Mambo#6」のはなし。
この曲は2011年3月の震災後にソロ名義で書いた曲です。
なにかと自粛させる世間の雰囲気も、叫ぶしか能がないチャリティー連中も大っ嫌いで、そういうやからには全く関知せず関係無い内容で、とにかく明るく元気な曲を世の中に送り出そうと思い、書きました。
その他にも当時抱えていた様々な“怒り”がこの曲を書く原動力になっています。
当時は本当に様々な理不尽を「これは理不尽ではない」と言い聞かされながらギリギリのところで音楽を続けていたのですが、この曲をWeb上で発表したことでようやく自分の音楽的自我を確認出来た気がします。
簡単に言うと時事ストレスも相まってキレただけなんですが、それにしちゃあずいぶん朗らかにキレたもんだなと思います。最初のバージョンなんてボイスチェンジャーで1オクターブ上に変換した声とのツインボーカルでしたから、コミックソングのつもりで作っていたんだと思います。
ここが僕の音楽的DIYの始まりであり、音楽人生における重要な分岐点のひとつです。
そんなわけでマスターオブライフは1曲目に最新曲、2曲目に最古曲を収録してみました。#俺的にアツい選曲 ってわけです。ハッシュタグ意味ないですけどね。
まだなんにもなかったけど僕らは暮らし始めて、今はなかなか美しい日々を過ごしています。
2017/11/09
風の歌を聴け
新譜が出たタイミングだからこそら旧譜の宣伝をしよう
だって我々がかつて発表した作品だって、知ってもらえさえすれば今現在の誰かの心を救える筈だ。
そんな気持ちで、2017年春にbrainchild’s の『PILOT』がリリースされた際に、前作の『HUSTLER』の解説ブログをこのサイトで書いたりもしたのですが……
今年10月に自分の新譜を出した時には、あまりにも多忙過ぎてスッカリ忘れていました。
そして今夜ふと思いたったので、したたか酔いながらキーボードを叩いております。
昨年(2016年)、渡會将士は『マスターオブライフ』というアルバムをリリースしました。
この作品はFoZZtone活動休止後、初めての公式ソロ音源でした。
その一曲目に収録した曲が、『風の歌を聴け』という曲で、12曲入りのこのアルバムの中で唯一の完全新作でした。(他の曲はだいたいこれまでのソロ活動の中でいくつかリリースさせて頂いた “ライブ会場限定販売音源 ” に収録した曲の最新バージョンだったりするのです。)
そして「風の歌を聴け」は、アルバムのコンセプトを「12ヶ月になぞらえた12曲にしてみようかな」などと思いついたは良いものの、1月に該当する曲が無いぞと気付き、毎年の1月をどんな風に過ごしてたかなと思い出しながら作った曲です。
改めて考えると、日本のヒットソングに「1月」を彷彿とさせる曲って少ないですね。
いつかの1月、僕は母校の◎◎周年同窓会のお誘いを静かにスルーしました。
同窓会だなんて、我々のような仕事の人間には恐ろしく肩身の狭い場所です。同級生とお話できる話題なんてほとんど無いのです。
彼らがローンでマイカーを買った頃、我々はローンでビンテージギターを買い
彼らが結婚した頃、我々はメジャーレーベルと契約したり、あるいは解雇されたり
学生時代のガールフレンドが子供を生む頃、メンバーが脱退したり、新規加入したり、解散したり。
The BeatlesのIn My Lifeみたいに、“Some are dead and some are living.” 死んだヤツもいるし、まだ生きてるヤツもいる、なんて話も出来てしまうわけです。10年以上音楽やってると。
そりゃぁ世間様と話題もズレるわけです。
今年の正月はどうですかね。
僕は相変わらず、足の速い青魚みたいな言葉を釣り上げては
切り刻んで並べ替えて、なんとかメロディーに乗せてリリースする、相変わらずの暮らしを続けているのでしょう。
気が付けば2017年も残り僅かで、師走の喧噪を乗り越えたら一瞬の正月休み、
でもすぐにダイヤは平常通り動き出して
結局今年も会えず終いだったあいつは何やってんのかなんて思ってるうちに
忙殺されていくんでしょうね、来年も。
楽曲タイトルを拝借した村上春樹さんのデビュー作「風の歌を聴け」は、とても好きな作品でよく読み返すのですが、未だに何を言いたいのかサッパリ解りません。
ですが、年々読み返す度にファントムリブの様に失われた何かが痛みます。
そんな歌を書きたいと思っていたら、いろいろあって、書けたみたいです。笑
いやぁ、エモい大人になったもんだな、俺達。
